街中での風俗店営業に対する規制が厳しくなりインターネットによる広告が主流になる中、数は減ってきましたが未だにいます。
風俗店の店の前でひたすら看板を持って立ち続けている、小汚い格好をしたおっさん達。

頭上には彼らのその薄汚れた風貌とはまるでかけ離れている卑猥な宣伝文句が並び、その一方でおっさん達は何を見るでもなくただぼんやりと宙を見つめ、そこに存在しています。

彼らは、一体何を考えてこのような仕事をしているのでしょうか。
またそもそも彼らは一体なぜ、このような不釣合いな職業に就くことを選んだのでしょうか?


風俗の看板持ちの仕事について分かりやすくするために、普通のマンションや不動産等の看板持ちの仕事と比較してみましょう。

まず第一に、マンションなどの看板持ちは椅子に座ってやるものですが、風俗店のものは立ってやります。
一日中立って看板を持っているわけです。

経験のある人なら分かると思いますが、立っているだけの仕事は、もの凄く疲れます。
動き回っているよりもよっぽど疲れます。
慣れないうちは、一日の仕事が終われば足は痛みパンパンに腫れ上がり、そのあまりの辛さに一日で来なくなってしまう人も多いと言います。

また第二に、不動産の看板持ちで警察に注意されることはありませんが、風俗のものであれば注意されます。
注意だけで済めばいいのですが、中には看板を取り上げられたり警察署へ連行される場合もあります。

"風俗営業適正化法"(いわゆる風営法)により禁止され、また各自治体の条例でも禁止されているところが多いため、警察に見つかれば不味いことになります。
そのため、いつ警察が来ても逃げられるように、一日中緊張しながら過ごすことになるわけです。

そして最後に、世間からの扱いが全く違います。
風俗店の看板持ちは、通行人からは「汚いもの」「危ないもの」「邪魔なもの」そんな扱いを受けるわけです。

不動産の看板持ちでも、やってみると通行人はジロジロ見るし、自分が見世物になっているようでかなり恥ずかしいもんです。
ましてや風俗の看板持ちでは、その恥ずかしさ・屈辱感・自分自身に対する嫌悪感…色んな意味で辛いもんだと思います。


こんな風に色んな意味できつい風俗店看板持ちですが、彼らの給料は時給1,000円程度。
不動産の看板持ちと大して変わりありません。
ただ、仕事のキツさに比べ不釣合いに安い時給でも成り立っているのは、それだけ「仕事をさせてくれ」という人が殺到するからです。

それというのも、仕事内容はただ看板を持っているだけなので知識も技能も何も必要はなく、また日雇いであるため素性がどうであっても、また仕事に対するやる気が無くても関係ありません。
基本的にどんな人でも雇います。

店側にとっては、万一看板持ちが警察に捕まっても、「関係ありません」の一言で済ませるだけですから、どうでもいいのです。
看板持ちは店側にとってはただの使い捨てのコマ。
不都合があれば切り捨てるだけです。

そんな扱いにも関わらず、とにかく雇ってはくれるので日銭を求める人が続々と看板持ちのバイトに応募してきます。

リストラで会社をクビになった人、
借金の取立てから逃げる人、
サウナやネットカフェで寝泊りする住所不定者、
在日外国人、
浮浪者
いわば「普通の会社では雇ってもらえない人」が応募してくるわけです。

いつか自分が這い上がるための当座のお金を稼ぐため…
また、自分の人生を諦め、ただ残りの人生を生きていくための日銭を稼ぐため…

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「世間では雇ってもらえない人たち」なのではなく、ホームレス寸前、あるいはホームレスで、仕事を選べない。でもお金を作らなければならない。手段を選べない。また、気がついたら、お金がなく、清潔な身なりをしたくても出来ない。そうなれば、仕事の対人関係を避けたくなるだろうし、孤独でも、ひとりでいられる仕事を選ぶんだと思います。世間がどう思うか考えていられないほど、今日、明日、食べていける仕事を探しているんだと思います。身なりを整えるのにもお金がいります。同じ看板持ちでも、住宅などの看板持ちは、面接が厳しいのだと思います。どうにもならなくて、彼らは立っている。悪循環のスパイラルに入ると、まともな仕事につくことも、対人関係も避けたくなるのではないでしょうか。私は、看板持ちのおじさんたちを尊敬します。生きようとしてるから。

  • [2010/11/25 04:13]
  • あんみつこ
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